外反母趾の痛み
2018年10月31日(水)2023年7月24日(月)
外反母趾(親指の付け根)の痛みの状態
外反母趾には、次のようなパターンがあります。
1つ目は、中足関節がゆるみ、親指が小指側に曲がる「靭帯性外反母趾」。
2つ目は、親指は曲がらずに、親指の付け根だけが出っ張る「仮骨性外反母趾」があります。
いずれも、痛いときは進行しようとするときなので早めの対応が必要です。
3つ目は、更にひどくなると靭帯性と仮骨性が混ざった「混合性外反母趾」です。
その他、リウマチやヘバーデンによる「病変性外反母趾」もあり、この場合は通常の外反母趾と異なりひどく変形が進むので注意が必要です。
外反母趾(親指の付け根)の痛みの原因
外反母趾をはじめ、指上げ足、扁平足などの足裏が歪む原因は次の3つです。
- 1番目:足裏の退化
- 人間の本能には本来、足底反射が備わっており、生まれた赤ちゃんでも足裏をつついて刺激すると足指を内側に曲げるという反射が起こります。
本来、この反射により発育と共に足指を踏ん張るようになるのですが、現代の環境は昔のように裸足でデコボコ道を歩くことがなく、小さいときから靴下で足を覆い、靴を履いてしまうため、足裏の刺激不足により足裏が退化し、足指に踏ん張る力がなくなってしまっているのです。 - 2番目:靴に依存した悪い歩き方
- 2つ目の原因は、弱った足で靴を履き続けるため、靴が脱げないように無意識のうちに足指を靴の内側に引っ掛けるように指先を上げて、ロックする悪い歩き癖がついてしまったためです。
特に、ヒールやパンプス、幅広の靴を履いたとき、脱げないように余計に指を上げた歩き方になります。
指を上げて歩く癖が身についてしまうと、次第に横のアーチが緩んで消失するため、益々親指に力が入らなくなり曲がってきてしまうのです。 - 3番目:先の細い靴
- 3番目の原因として、前項の1番目と2番目の原因にプラスして先の細いヒールやパンプスを履くと、既に足指の力が衰えているため靴に合わされて歪んでしまうのです。
以上の3つが原因となり足裏が歪むため、近年ではヒールやパンプスを履かない子供にも外反母趾が激増し、更に男性にも及んでいるのです。
お勧めグッズ
●こじらせる前に、まずは専門家の指示を受けて下さい。
効果的なグッズの使い方
1.痛いときは進行するときでもありますので、まずは早めに専門家の指示を受けて下さい。
2.自分で気をつけることは、痛いときは「緩んだ中足関節の弱めの補強」が大切です。ご自分の足で試してみると分かりますが、中足関節を両側から指で押してみると、縮こまっていたり曲がっていた指が元の位置に戻ります。(何年もこじらせて固まっている場合を除く)これは、犬や猫の足を両側から指で挟むと縮こまっていた爪が出てくる原理と同じなのです。室内用として、専用サポーター「外反内反ダブルサポーター」がお勧めです。サポーターは、昼間つけて夜寝るときは外すが基本です。起きているときが重力の影響を多く受けるため、その時に足裏のバランスを整えることが大切なのです。
3.外出用として、整体ソックスなどの3本指テーピング靴下で足裏のバランスを整え、指を踏ん張って歩くことが大切です。テーピングの原理を靴下に内蔵し、緩んだ足裏のアーチを補強して指を踏ん張らせる構造です。
4.足裏バランステーピングは上手く貼れた場合は最もサポート力はありますが、ご自分でできない場合はサポーターやテーピング靴下で代用してください。
5.靴の中には免震インソールを入れることで、できるだけクッション性を保ち、足裏から伝わる「過剰な衝撃波とねじれ波」を防ぎます。足裏に歪みがあると歩く度に身体に有害なストレス「衝撃波とねじれ波」が発生するため、専用インソールで衝撃とねじれを吸収し身体の上部へ伝わらないように防ぐことが大切です。人工筋肉「ソルボ」は人間の踵の柔らかさに近づけることで、足・ひざ・腰・首を守ります。