痛みはないが外反母趾
2018年10月30日(火)2023年7月27日(木)
外反母趾だけれども痛みはないという方もかなりいますが、その方たちの多くに肩こり、頭痛、慢性的な痛みなどの不調を抱えている場合がほとんどです。また、以前にひどいぎっくり腰をしたことがあったり、足、ひざ、腰、首などが痛くなったり治ったりを繰り返しています。この他、めまい、不眠、便秘、胃腸の機能低下、自律神経失調などの不調を持っている人も多くいます。
ここで注意して頂きたいことは、足に痛みがないからといって安心できないということです。
痛いときは進行しようとするときです。痛くなったり、治まったりその繰り返しをしながら徐々に変形が進んでしまいます。そして、親指が15度以上歪んでしまうと、足裏のバランスが狂い身体が不安定になるため、1対1の割合で身体の上部へ悪影響を及ぼしてしまうのです。足裏の不安定を上半身で補うためです。
足指が踏ん張っていると正しい3点歩行ができ、歩く度に発生する地面からのドシンドシンという衝撃とねじれを吸収無害化します。しかし、足に外反母趾があると足指に踏ん張る力がないため、踵と指の付け根だけを使った不安定な2点歩行となり、歩くたびに発生する地面からの衝撃とねじれを無害化できず、身体の上部に伝えてしまうのです。それを長年繰り返すと、じわじわと関節面を圧迫、変形させるため、その結果としてひざや腰、首などの痛みや肩凝り、頭痛などの不調を起こしてしまうのです。
外反母趾は親指が曲がることが最終結末ではなく、そこから2次的障害が発生することが問題なのです。
お勧めグッズ
効果的なグッズの使い方
1.テーピングの原理を内蔵した「整体ソックス」や「テーピングパンスト」などで、緩んだ足裏のアーチを補強して指を踏ん張らせることが大切です。足が痛くなくても足裏が歪んでいるとその不安定を必ず上部で補い、身体が歪んだりするなど悪影響を及ぼします。また何もしないでいると変形が更に進んでしまいます。変形は元には戻りませんが、足裏の緩んだアーチを補強して指を使って歩くことが必要です。それ以上ひどくさせないこと、足裏の免震機能をつけることです。
2.インソールの役割は柔らかいクッション作用で身体に衝撃とねじれを伝えないようにすることです。歪んだ足裏で歩くと身体に有害なストレス「衝撃波とねじれ波」が発生するため、免震インソールで衝撃とねじれを吸収し身体の上部へ伝わらないように防ぐことが大切です。人工筋肉「ソルボ」は人間の踵の柔らかさに近づけることで、足・ひざ・腰・首を守ります。
3.足裏バランステーピングは上手く貼れた場合は最もサポート力はありますが、ご自分でできない場合はサポーターやテーピング靴下で代用してください。
4.痛くないからと何もしないでいるとより進んでしまうので、早めに専門家にご相談下さい。
5.医師の治療を受ける機会を奪うものではありません。医師の判断を優先され、あくまでも参考として下さい。