ヘバーデン結節
ヘバーデン結節の特徴
「ヘバーデン結節」とは、手の指の第一関節(爪のすぐ下の関節)の背面が太く変形したり、コブのような骨の隆起が現れたりする病気です。また、『急性期』や『炎症期』には赤く腫れて痛むという特徴があります。
最初は1本の指から始まりますが、放置しておくと10年~15年かけて両手の指先すべてに発症し、変形してしまうことが多いのも特徴です。
ヘバーデン結節の原因とは?
「ヘバーデン結節」がどうして発症するのか、今のところ詳しい原因は分かっていません。母親や祖母が発症しているケースもありますが、遺伝的要因というよりは、体質が似ているからだと思われます。
同じような生活をしていても、ヘバーデン結節を「発症する人としない人」にわかれることから、1つの可能性として「自己免疫疾患」(膠原病)が考えられます。「自己免疫疾患」とは免疫の仕組みの一部が壊れることで、自分の体を攻撃してしまう病気です。
あるいは、女性にこの病気が集中していることから、更年期症状の一種であるとも考える説もあります。
自分でできる「ヘバーデン結節」対策
ヘバーデン結節の症状の緩和には、指の第一関節を安静固定する保存療法が有効です。
自宅でできる方法としては、「厚紙副子」とテーピングが挙げられます。「副子」とは「添え木」の意味で、文字通り「厚紙による添え木」のことです。この厚紙は、お菓子の箱を小さくカットしたものでも構いません。
この厚紙を第一関節の手のひら側に当て、テーピングで弱めに固定します。この方法のポイントは、第1関節だけを安静固定するため、日常生活への支障が少なくてすむことです。